オーギョーチ

NHKの朝ドラ「らんまん」で先々週、台湾編の中で紹介され話題になった「オーギョーチ」。

日本でも一部の中華料理店ではデザートとして出されているところがありますが、ご存知ない方も多いでしょう。


台湾では「愛玉」(アイユー)と呼ばれ、屋台や市場ではよく見かける黄色いゼリーのようなものです。台湾特有のイチジクの仲間の蔓科の植物で、中の小さな種(愛玉子)を乾燥させたものを布の袋に入れて、水の中で揉み、粘り気がなくなってから暫く置くと、熱を加えなくても、冷やさなくてもそのままで固まる、というものです。食べる時はこれに甘いシロップをかけたり、レモンジュースをかけたりします。ゼリーよりもかなり柔らかい感じで、スプーンで食べる他、ドリンクのようにストローで飲んだりもします。

実は日本の中華料理店で出されているものは100%愛玉のものは殆どなく、ゼリー粉が大部分です。台湾でもスーパーやコンビニで売られているものは同じくゼリー粉が含まれています。これは作ったら長くて1日くらいしか持たない、形を保てないので流通が難しいからです。

性味は甘/平 清熱解毒、便秘、利尿の他、美肌にも良いとされています。日本名「オーギョーチ」は台湾語の薁蕘子(ò-giô-chí)が由来で、「らんまん」の主人公のモデルの牧野富太郎が命名しました。


一昨日、市民塾の最終回で、参加者の皆さまに試食して頂きました。






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