冬至

今日は冬至です。

太陽の位置が最も低く1年で最も夜が長く昼が短い日で、太陽の力が一番弱まる日です。

太陽の力「陽気」は翌日からは再び徐々に強くなっていきます。その為この日を境に再び力が甦り運が向いてくるとされています。


日本ではかぼちゃを食べたり柚子湯などで厄払いや無病息災を願いますが、中国では北方で餃子、南方や台湾では湯圓を食べます。


餃子を食べるのは後漢の医師、張仲景に始まるとされています。

張仲景は医聖と呼ばれた人ですが引退後河南省の故郷に帰りました。そこで飢えと寒さで耳が凍傷になった貧困層の悲惨な状況を知り、ちょうど冬至の日に患者の治療を始めます。治療には体を温める生薬と羊肉を煮込んだものを具に耳の形をした水餃子も作りました。患者の体は温まり、耳の凍傷も良くなった為、冬至には餃子を食べるようになったのです。

羊肉が体を温めることは立冬にお話ししましたね。


湯圓は「一家団欒、円満」を象徴します。「湯圓」で「陽気」を迎え、「湯圓」を食べることで万事の円満と家族全員の団欒を願う為、とされています。

湯圓はもち米の粉で作った丸く小さいお団子です。砂糖を入れた甘い汁で煮て、お汁と一緒に頂きます。最近では大豆餡やピーナッツ餡の入ったものもあります。

こちらの写真は以前台湾人の友人が作ってくれたぜんざい仕立ての湯圓です。

今日は体を温めるスープや餃子、ぜんざいを食べてみてはいかがでしょうか?

ヨガと薬膳 ふぁんそん

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